• "一般会計繰入金等"(/)
ツイート シェア
  1. 天理市議会 2009-03-01
    03月06日-01号


    取得元: 天理市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    平成21年  3月 定例会(第1回)     平成二十一年 第一回天理市議会定例会会議録(第一号)---------------------------------------  平成二十一年三月六日(金曜日) 午前十時十一分 開会---------------------------------------議事日程(第一号)一 報告  (一) 平成二十一年二月例月出納検査の結果について  (二) 平成二十年度第二回定期監査の結果について二 日程  日程第一 承認案第一号 専決処分の承認を求めることについて  日程第二 議案第一号 平成二十年度天理市一般会計補正予算(第七号)   〃 〃 議案第二号 平成二十年度天理市国民健康保険特別会計補正予算(第三号)   〃 〃 議案第三号 平成二十年度天理市介護保険特別会計補正予算(第三号)   〃 〃 議案第四号 平成二十年度天理市後期高齢者医療特別会計補正予算(第一号)   〃 〃 議案第五号 平成二十年度天理市老人保健特別会計補正予算(第二号)   〃 〃 議案第六号 平成二十年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計補正予算(第四号)   〃 〃 議案第七号 平成二十年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第一号)  日程第二 議案第八号 平成二十年度天理市土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号)   〃 〃 議案第九号 平成二十年度天理市立病院事業会計補正予算(第一号)   〃 〃 議案第十号 平成二十一年度天理市一般会計予算   〃 〃 議案第十一号 平成二十一年度天理市国民健康保険特別会計予算   〃 〃 議案第十二号 平成二十一年度天理市介護保険特別会計予算   〃 〃 議案第十三号 平成二十一年度天理市後期高齢者医療特別会計予算   〃 〃 議案第十四号 平成二十一年度天理市老人保健特別会計予算   〃 〃 議案第十五号 平成二十一年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計予算   〃 〃 議案第十六号 平成二十一年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計予算   〃 〃 議案第十七号 平成二十一年度天理市土地区画整理事業特別会計予算   〃 〃 議案第十八号 平成二十一年度天理市立病院事業会計予算   〃 〃 議案第十九号 平成二十一年度天理市水道事業会計予算   〃 〃 議案第二十号 天理市ボランティアセンター条例の制定について   〃 〃 議案第二十一号 天理市職員定数条例の一部改正について   〃 〃 議案第二十二号 天理市特別職の職員の給与に関する条例及び天理市教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正について  日程第二 議案第二十三号 天理市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について   〃 〃 議案第二十四号 天理市一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について   〃 〃 議案第二十五号 天理市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例の制定について   〃 〃 議案第二十六号 大和都市計画事業山の辺第一工区土地区画整理事業保留地処分金基金条例の制定について   〃 〃 議案第二十七号 天理市税賦課徴収条例の一部改正について   〃 〃 議案第二十八号 天理市手数料条例の一部改正について   〃 〃 議案第二十九号 天理市学童保育条例の一部改正について   〃 〃 議案第三十号 天理市人権センター条例の制定について   〃 〃 議案第三十一号 天理市介護保険条例の一部改正について   〃 〃 議案第三十二号 天理市自転車等駐車場条例の一部改正について   〃 〃 議案第三十三号 天理市中小企業振興対策審議会条例の一部改正について   〃 〃 議案第三十四号 天理市立病院事業の設置等に関する条例の一部改正について   〃 〃 議案第三十五号 市有地の処分について   〃 〃 議案第三十六号 天理市名阪高架下駐車場指定管理者の指定について  日程第二 議案第三十七号 売買代金請求事件に係る調停案の受諾について   〃 〃 議案第三十八号 天理市道路線の廃止及び認定について   〃 〃 議案第三十九号 権利の放棄について---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(十八名)                  一番   飯田和男議員                  二番   西辻正美議員                  三番   吉井 猛議員                  五番   今西康世議員                  六番   寺井正則議員                  七番   廣井洋司議員                  八番   堀田佳照議員                  九番   中田景士議員                  十番   北田利光議員                 十一番   佐々岡典雅議員                 十二番    欠員                 十三番   東田匡弘議員                 十四番   平井 守議員                 十五番   三橋保長議員                 十六番   松井真理子議員                 十七番   加藤嘉久次議員                 十八番   大橋基之議員                 十九番   榎堀秀樹議員                 二十番   荻原文明議員---------------------------------------欠席議員(一名)                  四番   岡部哲雄議員---------------------------------------説明のための出席者              市長       南 佳策              副市長      福井常夫              教育長              職務代理者                       北村義嗣              教育委員会              事務局長              教育委員会                       落合啓男              委員長              市長公室理事   美並正輝              総務部長     中谷 博              市民部長     中河 博              健康福祉部長   前川優治              環境経済部長   太田謙作              建設部長     中村喜久男              会計管理者    藤井俊雄              市立病院                       仲谷宗久              事務局長              教育次長     長友宏光              教育委員会                       東内啓一              事務局参与              市長公室次長   山中将行              環境クリーン                       日野常良              センター所長              環境経済部                       木村英正              次長              建設部次長    有井正雄              建設部次長    川畑良一              教育総合                       中谷芳敬              センター所長              水道局長     上田基明              水道局次長    谷口泰人---------------------------------------議会事務局職員ほか出席者              事務局長     橋本武志              事務局次長    東井徳行              議事調査係長   松出正伸              書記       奥田 彰              速記者      中村智子---------------------------------------                      午前十時十一分 開会 ○議長(今西康世議長) ただいまから平成二十一年第一回天理市議会定例会を開会いたします。--------------------------------------- ○議長(今西康世議長) 市長より市議会招集についてのごあいさつがあります。 市長。     〔市長 南 佳策 登壇〕 ◎市長(南佳策) 開会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。 本日、ここに平成二十一年第一回天理市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては御多用の中、御出席を賜り厚く御礼を申し上げます。 さて、本議会には、平成二十一年度当初予算案をはじめ、平成二十年度一般会計補正予算案並びに条例の制定及び改廃など、いずれも重要な案件を提出いたしております。 何とぞ慎重御審議を賜りますようお願い申し上げまして、簡単でございますが、開会のごあいさつといたします。--------------------------------------- ○議長(今西康世議長) 現在の出席議員は十八名で議会は成立いたしました。 会期の件についてお諮りいたします。 本定例会の会期は、本日より三月二十四日までの十九日間と決定いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(今西康世議長) 御異議がないと認めます。よって会期は、本日より三月二十四日までの十九日間と決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(今西康世議長) 天理市議会会議規則第百二十条の規定により、会議録署名議員を指名いたします。             十一番  佐々岡典雅議員             十三番  東田匡弘議員             十四番  平井 守議員 以上、三名の方にお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(今西康世議長) 平成二十一年二月例月出納検査の結果について、及び平成二十年度第二回定期監査の結果について、監査委員より監査報告があり、それぞれ印刷物を配付しておりますので、御清覧おき願います。--------------------------------------- ○議長(今西康世議長) これより日程に入ります。 日程第一、承認案第一号、専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。 ただいま上程になりました承認案については、朗読を省略して直ちに提案者の説明を求めます。 市長。     〔市長 南 佳策 登壇〕 ◎市長(南佳策) ただいま上程されました承認案第一号、専決処分の承認を求めることについて説明をいたします。 まず、専決第一号は大阪高等裁判所平成十九年(ネ)第二千九百七十二号配水管撤去等請求控訴事件に係る平成二十一年一月二十九日の判決を不服として、上告の提起及び上告受理の申し立てを行ったものであります。 次に、専決第二号、平成二十年度天理市一般会計補正予算(第六号)は、景気後退下での市民の不安にきめ細かく対処するための緊急支援として実施する定額給付金給付事業及び多子世帯の幼児教育期の子育ての負担に配慮する観点から、子育て応援特別手当交付事業を実施するため、平成二十年度天理市一般会計予算の補正を行ったものであります。 以上二件は、いずれも緊急を要するため、議会を召集する時間的余裕がないことが明らかであると認め、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分したものであり、同条第三項の規定により、これを報告し、承認を求めるものであります。 よろしく御承認を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(今西康世議長) ただいま提案者より説明があったとおりであります。 本案に対し、質疑等はございませんか。---別に質疑がなければ、本案を原案どおり承認することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(今西康世議長) 御異議がないと認めます。よって、本案は原案どおり承認することに決しました。--------------------------------------- ○議長(今西康世議長) 日程第二、議案第一号、平成二十年度天理市一般会計補正予算(第七号)ほか、議案第二号から議案第三十九号までの三十九議案を一括議題といたします。 ただいま上程になりました議案については、朗読を省略して直ちに提案者の説明を求めます。 市長。     〔市長 南 佳策 登壇〕 ◎市長(南佳策) ただいま一括上程されました三十九議案について順次説明をいたします。 まず、議案第一号、平成二十年度天理市一般会計補正予算(第七号)について説明をいたします。 今回の補正は、歳入歳出それぞれ五億七千四百八十七万七千円を追加し、予算の総額を二百四十三億四千四百二十万二千円にしようとするものであります。 歳出の主な内容といたしましては、職員の早期退職に伴う退職手当市立病院事業会計下水道事業特別会計等への繰出金の追加補正を行うと共に、各種事業費の確定等による減額補正を行うものであります。 一方、歳入の主な内容といたしましては、市税の収入見込みに伴う増減額調整景気悪化による交付金の減額、土地売払収入の増額、繰越金の確定などであります。 また、今回、国の補正予算等により新たに交付される、地域活性化生活対策臨時交付金を受け、計画的に実施する予定であった学校施設耐震診断等を前倒しで実施するための措置も行いました。 さらに、年度内完了が見込めない都市計画街路事業ほか十五事業について、それぞれ繰越明許費の設定を行い、期限が満了する債務負担行為二事業の延長を設定しようとするものであります。 次に、議案第二号、平成二十年度天理市国民健康保険特別会計補正予算(第三号)について説明をいたします。 今回の補正は、交付金、拠出金の確定等により、歳入歳出共に、二千六百五十三万四千円を追加しようとするものであります。 次に、議案第三号、平成二十年度天理市介護保険特別会計補正予算(第三号)について説明いたします。 今回の補正は、交付金や繰越金を財源として、新たに基金への積み立てを行うため、歳入歳出共に、一億七千八百八十五万九千円を追加しようとするものであります。 次に、議案第四号、平成二十年度天理市後期高齢者医療特別会計補正予算(第一号)について説明いたします。 今回の補正は、保険料の確定見込みにより、後期高齢者医療広域連合負担金が減少するため、歳入歳出共に、四千二百六十万八千円を減額しようとするものであります。 また、年度内に完了が見込めない高齢者医療制度円滑運営事業について、繰越明許費を設定しようとするものであります。 次に、議案第五号、平成二十年度天理市老人保健特別会計補正予算(第二号)について説明いたします。 今回の補正は、事業費の精算確定により、歳入歳出共に、二千百八十七万九千円を減額しようとするものであります。 次に、議案第六号、平成二十年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計補正予算(第四号)について説明いたします。 今回の補正は、使用料及び市債の減額、公債費の確定により、歳入歳出共に、二千五十万円を減額しようとするものであります。 また、年度内に完了が見込めない公共下水道事業ほか五事業について、繰越明許費を設定しようとするものであります。 次に、議案第七号、平成二十年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計補正予算(第一号)について説明をいたします。 今回の補正は、住宅新築資金繰上償還に伴う償還額の調整により、歳入歳出共に、三百七十一万七千円を増額しようとするものであります。 次に、議案第八号、平成二十年度天理市土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号)について説明をいたします。 今回の補正は、事業費の精算確定および保留地処分金の基金への積み立てにより、歳入歳出共に、五千二百万円を追加しようとするものであります。 また、年度内完了が見込めない山の辺土地区画整理事業について、繰越明許費を設定しようとするものであります。 次に、議案第九号、平成二十年度天理市立病院事業会計補正予算(第一号)について説明をいたします。 今回の補正は、収益的収入及び支出につきまして、入院・外来患者の見込み数一般会計繰入金等の確定により、それぞれ、六千二百四十五万一千円の増額をしようとするものであります。 資本的収入及び支出につきましては、収入では企業債を二百万円減額し、支出では建設改良費を百二十九万二千円減額しようとするものであります。 続きまして、平成二十一年度当初予算の提案に先立ち、新年度におけます市政の展望とまたその基本姿勢について所信を述べさせていただき、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと考えております。 さて、平成二十一年度の本市の予算編成に当たりましては、景気の悪化による影響など歳入面での非常に厳しい状況を考慮し、人件費をはじめ、全ての事業について再度見直し、緊縮型の予算編成とすることにより、私が市長就任以来、平成十四年度から着手してまいりました財政健全化の路線をさらに推進すべく、そのための予算とすべく、平成二十年当初から取り組みを進めてまいりました。 しかし、年度後半、予測外の百年に一度と言われる世界的な経済金融危機の発生により、我が国、また地方、また本市を取り巻く環境は大きく変化してまいりました。 国では、予算編成に当たり、国民生活日本経済を守る観点から、「当面は景気対策」「中期的には財政再建」「中長期的には改革による経済成長」の三段階で経済財政対策を進めることとされ、平成二十年度第一次補正予算、また第二次補正予算、平成二十一年度当初予算と、切れ目なく連続的に施策を実行する方針とされています。その結果、国の一般会計補正予算総額は、八十八兆五千四百八十億円と対前年度比六・六%増の景気対策型の予算となりました。 この中の主な地方財政対策といたしましては、地方財政計画の歳出に、新たに「地域雇用創出推進費」を特別枠として創設され、「生活者の暮らしの安心」や「地方の底力の発揮」のための必要経費として計上されるなど、既定分とは別に、地方交付税を一兆円増額。また、税収減に伴う財源を補うため、実質的な地方交付税増額確保のため、臨時財政対策債、これは後年度元利償還金を国が全額交付税措置するものでございますが、その発行可能額を増額し、地方の一般財源を確保する。 そのほか、道路特定財源一般財源化に伴う措置や、地方公共団体金融機構の創設などの対策が講じられると共に、地方自治体へも国の施策と連携し、各種対策を講じるよう求められています。 こうした中で、私はこれまで取り組んでまいりました行財政改革をさらに推進すること、あわせて将来にわたり持続可能な財政運営を図ること、これは私に課せられた最も重要な命題であり、具体の例として、新年度一般会計予算案につきましては、対前年度比マイナス十億円の節減を目途に予算編成を指示いたしました。 しかし、前述のごとく、平成二十一年度の予算編成過程において、未曾有の経済危機に対処するため、国の施策と連携して実施するよう、地方財政措置として盛り込まれております地方交付税増額等を財源に、市民の暮らしを守り、本市を活性化するための対策を実施していくことが、喫緊の責務であるとの判断から、予算編成を成案した次第であります。どうぞよろしくお願いをいたします。 では、新年度予算案の説明に移らせていただきます。 まず、本市の平成二十一年度の財政の収支見込みにつきましては、前年度当初予算に比べ、歳入では、前年度に続き、市税収入において法人市民税が大幅に減少、固定資産税も評価替えの影響により減となり、税全体としては、八十一億三千万円となり、五億七千万円の減収が見込まれております。 また、景気の影響により配当割交付金等、各交付金も減収が見込まれております。 反面、地方交付税は、基準財政収入額の減、あるいは国の臨時的な増額措置により、四十四億九千万円となり、五億八千万円の大幅な増額となる見込みでございます。 また、市債につきましては、全体で十八億三千万円、うち地方交付税を補完するための臨時財政対策債の発行による収入は、三億二千万円増の九億円を見込んでいるところでございます。 一方、歳出では、医療費等増加傾向の続く扶助費支出学校施設耐震化等地震防災対策など、また先送りできない事業、団塊世代の退職手当の増額、土地開発公社健全化などに、引き続き相応の経費を見込んでおります。 また、地方経済対策として、国の財政措置を受け実施する事業も見込んでいます。 なお、今回の予算編成に当たりましても、対前年度に続き「枠配分予算編成方式」を実施し、各部局内での創意工夫、優先順位等事業見直し事業選択作業を行った上での予算要求予算編成といたしました。 平成二十一年度予算編成におきましても、引き続き「いきいき百歳天理プラン」を基本理念に、「天理っ子育成推進運動、また「百歳天理事業」、「天理の教育元年をめざす」、この三つの取り組みを軸に、全ての市民が生きてきてよかったと実感できるまち天理市づくりの推進のために、新年度も次の八項目を引き続いて重点施策としております。 一番目は、行財政改革の推進[スリムで効率的な行政運営]。 二番目は、教育・文化の充実と教育施設の整備[未来を担う人づくり]。 三番目は、健康の増進・福祉の向上[少子高齢化への対応]。 四番目は、安全・安心のまちづくり[防災と防犯体制の構築]。 五番目は、環境保全人権尊重まちづくり[環境と人への思いやり]。 六番目は、生活基盤の整備[住みよいまちづくり]。 七番目は、産業・観光・交流の振興[にぎわい・交流・ふるさとおこし]。 八番目は、地方分権の推進[市民参画と協働のまちづくり]であります。 景気の悪化による税収等の大幅な減少など、極めて厳しい状況の中ではありますが、引き続き、歳出削減を図り、行財政改革を継続して推進し、同時に厳しい経済情勢の中での国の施策に呼応した生活対策地方活性化に対する施策にも、さらに積極的に対応し得る予算編成といたしました。 この結果、新年度の一般会計予算総額は、対前年度当初予算に比べ、一億五千万、〇・七%減の二百十八億五千万円となりました。 また、一般会計を含む特別会計企業会計の十会計の総計では、前年度当初予算に対し、三十三億九百八万円、七%減の四百三十九億九千三百八十八万六千円となりました。 以下、新年度予算案につきまして、重点施策別にその概要を御説明申し上げたいと思います。 まず、一番目は、「行財政改革の推進」であります。 私は、市長就任当初から、健全な財政イコール市政の運営を根幹と考え、行財政改革取り組みを推進してまいりました。端的な例が、予算規模、職員数の適正化、スリム化であり、相応の成果を上げたと考えております。 さらに、平成十七年度には、本市の行政改革大綱実施計画となる「集中改革プラン」を策定し、平成十八年度より各実施項目の再点検に着手し、定員適正化をはじめ各項目で一定の成果を上げてきているところであります。 しかし、歳入の根幹をなす市税収入の減収や、世界同時不況などの予測しない要因により、市の財政を取り巻く環境はより厳しいものとなっております。引き続き定員削減に取り組むと共に、前年度から実施しております管理職手当十%削減の継続や、あるいは人件費の削減にも取り組んでまいりたいと考えております。 こうした中で、平成二十二年度を初年度とする第五次天理市総合計画を策定いたします。 また、これまで研究、試行を行ってまいりました行政評価も、これを本格実施し、市政運営に活用してまいりたいと考えております。 さらに、地方財政健全化法の適用や新公会計制度に対応した財務諸表の作成や分析を通じ、議会や市民の皆様方への財政情報のわかりやすい開示など、情報提供も一層の工夫を凝らして推進していきたいと考えています。 次に、行政組織につきましては、選挙管理委員会事務局を総務課内へ統合、人権啓発課と石上コミュニティセンターを統合して、「人権センター」とします。 さらに、商工業の育成推進と観光施策の推進に力を注ぐため、商工観光課を商工課と観光課に再編することといたしました。 また、下水道事業につきましては、公営企業法適用と平成二十二年度に水道局との統合に向けての準備を進めております。 二番目は、「教育・文化の充実と教育施設の整備」であります。 私は、未来を担う人づくりこそ、天理市づくりの最も大切なことと考え、家庭と学校と地域が一体となって子育てに取り組んでいくことが、「天理の教育元年をめざす」取り組みの最も大切な原点であると考えています。 学力向上を目指した基礎基本の充実、基本的生活習慣の確立による気力・体力の充実、安全・安心の教育環境づくりを推進してまいります。 まず、学力向上への取り組みといたしましては、学力向上支援事業の充実や新学習指導要領移行に向けた英語活動への対策に取り組みます。 また、小学校の教育用パソコンを、前年度実施の三校に続き、残り六校の入れ替えも実施することといたしました。 児童数減少に伴う福住小学校への複式学級導入につきましては、これを当面回避するため、市において教員を確保し対処することと考えております。 特別支援教育の推進につきましては、就学前教育では、幼稚園在園児・未就園児の巡回教育相談を実施、義務教育では、特別支援教育相談及び学校の体制づくりの支援を実施します。 また、特別支援教育支援員の小学校への配置を、現在の四校から七校へ拡充することといたしました。 不登校児童生徒の支援につきましては、相談活動や適応指導教室の充実、ゆうフレンド派遣事業などに引き続き取り組んでまいります。 次に、教育施設の整備につきましては、小学校五校の計六棟、中学校三校の計九棟、幼稚園四園の六棟の耐震診断を、国からの地域活性化生活対策臨時交付金も活用しつつ、平成二十年度補正予算にこれを組み込み、前倒しして措置することにより、全学校施設の耐震診断を完了したいと考えています。 平成二十一年度におきましては、山の辺・井戸堂小学校校舎耐震補強工事、二階堂・朝和小学校校舎及び櫟本小学校屋内運動場の次年度工事へ向けた実施設計のため、一億五百六十八万八千円を計上いたしました。 また、二階堂小学校につきましては、耐震性を備えた浄水型プールの新築工事のため、一億五千四百三十万九千円を計上しております。 さらに、平成二十三年七月の地上波デジタル放送完全移行に向けて、小学校・中学校・幼稚園の関連施設の改修工事のため、一千四百六十六万九千円を計上いたしました。 学校以外の施設では、県民運動場の給水設備の改修、グラウンドゴルフ場の安全対策として避雷針設置を予定しております。 次に、社会教育、文化活動の推進につきましては、既に五回目の開催を向かえる「天理な祭り」を、さらに市民の祭りとしての定着を図るために、きめ細かな取り組みを進めることとしております。 この数年間に二度にわたり、文部科学大臣表彰を受けております天理市の図書館では、子どもの読書啓発に向けて「天理市子ども読書活動推進計画」に沿って、引き続き、地道な作業ではありますが、児童書リストを作成することになっています。 また、市民の健康維持と体力の増進を図るため、各校区体育振興会の活動への助成も拡充することといたしました。 次に、文化財保存の面では、史跡赤土山古墳の活用の一環として、掘割遺構の復元により、保存整備が完了することとなります。 三番目は、「健康の増進・福祉の向上」であります。 少子・高齢化への対応は、いまや国を挙げての課題となっております。 私が目指す「全ての市民が生きてきてよかったと、実感できるまちづくり」は、この福祉の分野においても同様であります。 まず、高齢者福祉の充実であります。核家族化や高齢者化の進行により、独居高齢者世帯や高齢者のみで生活されている世帯が増加しております。このような方々の生活を支援するため、また、緊急時の対応のために、独居高齢者の実態把握調査や緊急通報装置の設置、軽度生活援助などの地域支え合い事業を引き続き進めていくため、所要経費も計上しております。 また、登下校時の児童の安全確保のための地域安全ボランティア活動など、元気な高齢者の方々の御協力を得て実施する事業も一層の拡充を図っていくこととしております。 次に、障害者福祉につきましては、障害者相談支援事業と自立支援協議会の委託事業を体系的に組み直すことにより、さまざまな事例や課題に対処するための準備を進めることにしています。 また、障害者の方々の自立支援に向けて、医療費の助成、補装具の給付、日常生活用具の給付等を行うと共に、障害者ふれあいセンターや地域活動支援センターの運営を引き続き行ってまいります。 児童福祉の分野では、前年度実施いたしました基礎調査に基づき、今後五年間の次世代育成支援対策地域行動計画を策定することとなっております。 子育て支援事業では、情報誌「のびのび通信」の発行、NPプログラム事業、すこやかホールの運営、利用者の増加している「地域子育てサポートクラブ」の運営などのため、人員の配置も考慮しているところであります。 また、新たに子育てバリアフリー事業「赤ちゃんの駅」として、公共施設におむつ交換台を設置してまいります。 放課後児童健全育成事業では、新規に井戸堂学童保育所と丹波市第二学童保育所の二つを公設置いたします。 このため、五千五百五十一万九千円を計上し、井戸堂学童保育所は、年度内に新学童保育施設の建設、また、丹波市学童保育所は、天理教施設を借用することとしております。 次に、母子福祉につきましては、妊産婦の方々が健診費用を心配せずに、必要な妊婦健診を受診できるよう、公費負担を現行五回から十四回へ拡充することとなりました。また、県が整備する休日夜間の産婦人科一次救急医療体制への協力負担を行うことといたしました。また、非課税世帯の方々への妊婦判定受診費助成、不妊でお困りの方への子宝支援助成についても、継続して実施いたします。 新規事業では、生後四カ月までの乳児のおられる家庭への全戸訪問を行い、育児への不安や悩みの解消を図り、こんにちは赤ちゃん事業を実施します。 次に、健康増進につきましては、増加傾向にある、がん疾患等の検診の実施、生活習慣病の早期発見と予防に向けた支援を行うと共に、予防接種や感染症の予防事業を実施してまいります。 四番目は、安全・安心のまちづくりであります。安全・安心のまちづくりについては、議会においても特別委員会の中でさまざまな御検討をしていただいたことを踏まえ、実現に取り組んでいるところであります。 まず、防災対策であります。地域住民の自発的な防災組織の立ち上げにより、防災活動の充実を図る自主防災組織の結成を、二月末現在の九十組織から百組織へ拡充をしていきたいと考えています。 また、平成十八年度から平成二十二年度まで、計画的に配備を行っております防災備蓄物資、防災倉庫は、本年度に六カ所設置を進めてまいります。既存の木造住宅耐震診断助成も継続し、新たに耐震改修工事助成も実施します。避難所となっておる学校施設の耐震化や水道耐震化についても継続して実施することとしています。 さらに、橋梁調査を実施して、長寿命化修繕計画を策定することにしています。 次に、防犯対策では、「地域安全パトロール」により、通学路の安全対策、各町での防犯灯の設置助成事業、防犯情報を市民の方々に携帯電話等によりメール配信する「安全・安心メール事業」も引き続き実施してまいります。 懸案となっておりました「コミュニティバスいちょう号」は、本年一月から一日五便五往復の運行を実施いたしました。市民の皆様の一層の御利用を促しながら、平成二十三年三月までの実証運行を行っているところであります。 五番目は、「環境保全人権尊重まちづくり」であります。 まず、環境問題の取り組みにつきましては、昨年十一月に〔ISO 14001〕の認証を取得いたしました。このことは、地球温暖化対策実行計画の推進と共に連携しつつ、新聞紙面等でも取り上げてきましたように、京都精華大学の協力をいただきながら、市職員手造りの取り組みがユニークなものとして紹介されておりましたが、今年度は第二ステージに立って、市が率先して、継続的改善に取り組む年としていきたいと考えています。 また、苣原産業廃棄物最終処分場につきましては、「環境と命を守る会」を軸に弁護士団費用を前年度に引き続き計上すると共に、訴訟に備えた原告団の組織化を進めることとしています。 次に、ごみ処理関係につきましては、山辺広域一般廃棄物第二最終処分場が、平成六年の搬入以来、十五年の経過となり、現状のままでは数年後に場内が満杯となることが推測されます。こうしたことから第二処分場の延命を図るための対策として、千六百十五万六千円を予算計上して、大阪市役所からフェニックス搬入枠の譲渡を受けることといたしました。ごみ減量化・再資源化についても、引き続き対策を講じてまいります。 次に、人権施策につきましては、天理市人権プランの基本理念「人権文化をつくり上げていく取り組みとして、誰もが、いつでも日常の生活の中で人権を尊重し、一人一人が身近にあるさまざまな人権問題に対して、お互いの人権意識を高める」ことによる活動として、人権学習会の開催、人権相談もこれを引き続き実施してまいります。 男女共同参画推進のための、男女共同参画計画「かがやきプラン二十一」を基本に、男女共同参画社会実現に向けた取り組みの一つとして、「女性の法律相談」や「女性こころの相談」、情報啓発誌「いちょう」の発行などと並行しながら、啓発活動の推進を図っていきたいと考えております。 六番目は、「生活基盤の整備」であります。 市民生活の基盤となる社会資本の整備は、「住みよいまちづくり」を行う上で重要な位置を占めております。 また、今日の不況、雇用不安の中では、地域経済を下支えする一助ともなると考え、道路、街路、下水道、河川等の都市基盤の整備を引き続き取り組んでいきたいと考えています。 まず、道路新設改良事業では、天理王寺線の道路拡幅・右折レーンの設置、川原城下滝本線の舗装・路盤改良、北大路線の整備などを進めることとしています。 都市計画街路の整備では、勾田櫟本線、別所丹波市線の整備を引き続いて進めます。 河川整備では、庵治川水路などの改修事業、国道拡幅と一体整備の深江川改修事業は、県の事業執行に伴い平成二十二年度の完成を目指しているところでございます。 下水道整備は、公共・特定環境保全公共下水道事業の、県下十二市の中で最も早い、平成二十二年度内の計画区域百%を目指して、現在、未整備箇所の事業を展開しております。 こうした中で、農業集落排水施設整備事業の分野でも、公共下水道事業と並行して、平成二十二年度完了を目指して、苣原・仁興地区の整備を実施することとしています。 嘉幡雨水ポンプ場整備では、引き続き、機械・電気設備の更新に取り組みたいと思っています。 市営住宅の整備につきましては、櫟本西部住宅バリアフリー対策工事等に着手いたします。 山の辺土地区画整理事業は、いよいよ仮換地指定を受けて、移転移設補償、文化財調査、道路・河川工事等を計画的に進めることになっています。 また、地積調査につきましては、海地町、武蔵町において実施することとしております。 七番目「産業・観光・交流の振興」であります。 いま、金融不安、景気悪化の中で、中小企業を取り巻く環境は極めて厳しいものとなっております。 こうしたことを踏まえつつ、市内中小企業の金融円滑化のために、融資枠を確保するため、中小企業融資保証、あるいは利下げ補給を継続して実施してまいります。また、商工業振興事業実施のための商工会への補助、商店街活性化のための商工連盟への補助を継続していきたいと考えております。 農業振興、農業基盤整備では、「水と農地活用促進事業」、「むらづくり交付金事業」により、農道や水路等の整備を行ってまいります。 農村総合整備事業では、笠・仁興地区農免道路整備、新泉南池整備について、事業費の負担を行うことにしていますが、このうち、笠・仁興地区農免道路整備では、生活対策、交通安全の意味からも五千万余の資産を立てて、歩道の整備を行うこととしています。 なお、農作物等への鳥獣被害増加に対処するため、従来の補助事業の見直しを行い、鳥獣被害防止総合対策事業としての総合的な取り組みを進めます。 次に、観光の振興の分野では、定着しております「てくてくてんりウオーキングフェスタ」「光の祭典」「山の辺の道文化歴史講座」等の事業も継続し、あわせて「平城遷都千三百年祭」への協賛の一端としてやっていきたいと考えております。 また、「まちづくり交付金事業」といたしまして、計画的に取り組んでおります山の辺の道整備につきましても、ポケットパークの整備、現在地表示板の整備、観光ポスターの作成、自然ふれあい体験事業の実施、古墳説明板の設置などを行い、貴重な観光資源である山の辺の道を核とする観光振興・地域振興を図り、「集客交流都市・天理」を目指して、さらにこれを進めてまいりたいと思います。 八番目は、地方分権の推進であります。 地方分権改革推進法では、国と地方公共団体の役割を明確化し、地方公共団体の自己決定・自己責任において行政運営することが規定されています。 一方、行財政改革推進の中、限られた財源と人員で、多様化する市民ニーズに対応していく必要にも迫られています。 私は、地方分権の推進には、市民の力、行政への市民参画が大きな要因であると考えています。そのために、本市のまちづくりが市民との協働で推進されるための指針づくりに今、取り組んでいるところであります。また、これまで社会福祉協議会で運営されていましたボランティアセンターを市直営とすることで、ボランティア活動への支援とあわせ、登録団体が行政サービス、市民活動のパートナーとなっていただけるよう、内容の充実に取り組んでいきたいと考えております。 以上、新年度施政方針及び重点項目の概要の説明をいたしました。 引き続きまして、議案第十号、平成二十一年度天理市一般会計予算について説明をいたします。 予算の総額は、二百十八億五千万円で、前年度当初予算と比較して〇・七%の減でございます。 歳出予算の性質別概要を申し上げますと、人件費、扶助費、公債費の義務的経費が百二十億五千七百三十八万一千円で、予算全体の五十五・二%を占め、対前年度と比較して、〇・三%の増となっております。 内容といたしまして、人件費につきましては、退職手当は増加するものの、これまで取り組んでまいりました職員数の減、あるいは手当削減等により、額としては減少しております。 扶助費は医療費関係ほか全般で増加となっております。 一方、投資的経費につきましては、十七億二千九百四十一万八千円で、予算全体の七・九%を占め、対前年度と比較して、九・六%の減となっております。要因といたしましては、大型事業でありました井戸堂小学校校舎新増改築事業の完了に伴うものであります。また、物件費や特別会計への繰出金等のその他の経費につきましては、八十億六千三百二十万一千円で、予算全体の三十六・九%を占め、前年度と比較して〇・一%の減であります。 これらの歳出に見合う財源といたしましては、国・県支出金などの特定財源、市税、地方交付税、繰越金、寄附金等の一般財源、及び財源不足への対応として、基金からの繰り入れを行い、収支の均衡を図った次第であります。 次に、議案第十一号、平成二十一年度天理市国民健康保険特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は、六十五億四千四百万円で、退職被保険者等療養給付費の減により、対前年度当初予算と比較して、四・八%の減となっております。 国民健康保険事業につきましては、引き続き事業の安定と運営の健全化を図ると共に、特定健康診査や特定保健指導の普及により、医療費抑制に努めてまいりたいと考えております。 次に、議案第十二号、平成二十一年度天理市介護保険特別会計予算について説明をいたします。予算の総額は、三十五億一千三百四十万円で、介護予防サービス給付費の増等により、前年度当初予算と比較して、二・五%の増となっております。 介護保険事業につきましては、「第四期天理市介護保険事業計画」に基づき、運営の健全化と介護サービス充実に努めてまいりたいと考えております。 次に、議案第十三号、平成二十一年度天理市後期高齢者医療特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は、五億五千二百五十万円で、後期高齢者医療広域連合負担金の減により、前年度当初予算と比較して、四・四%の減となっております。 次に、議案第十四号、平成二十一年度天理市老人保健特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は、千七百八十万円で、制度の廃止に伴う残事業のため、前年度当初予算と比較し、九十六・六%の大幅な減となっております。 次に、議案第十五号、平成二十一年度天理市大和都市計画下水道事業特別会計予算について説明をいたします。 予算の総額は、四十八億八千六百六十万円で、建設事業費及び「公的資金補償金免除繰上償還制度」に基づく、事業債繰上償還及び借換債の発行額の減により、前年度当初予算と比較して、十八%の減となっております。 下水道事業につきましては、平成二十二年度完了に向けて、鋭意事業を進めてまいると共に、普及率の一層の向上を図りたいと願っております。 次に、議案第十六号、平成二十一年度天理市住宅新築資金等貸付金特別会計予算についてを説明いたします。 予算の総額は、四千十万円で、住宅新築資金等貸付事業債の元利償還金の減により、前年度当初予算と比較して、十八・七%の減であります。 次に、議案第十七号、平成二十一年度天理市土地区画整理事業特別会計予算についてを説明いたします。 予算の総額は、一億三千六百万円で、前年度当初予算と比較して、百十四・二%の増となっております。 山の辺第一工区土地区画整理事業につきましては、地権者、関係機関との協議を重ねながら、事業の推進に今後とも努めてまいりたいと考えております。 次に、議案第十八号、平成二十一年度天理市立病院事業会計予算についてを説明いたします。 本市立病院は、地域に根ざした病院として、市民の健康保持に必要な医療サービスを提供してまいりました。また、市民に信頼され親しまれる病院を目指して、経営の健全化や合理化の取り組みを進めているところであります。 しかし、多くの自治体病院に、診療報酬の減額改定や勤務医師不足等による経営状況の悪化が見られ、本病院においても同様に厳しい状況となっています。 このような状況の中で、総務省で策定されました「公的病院改革ガイドライン」を踏まえ、実行力のある「天理市立病院改革プラン」を策定し、経営改善に取り組んでまいります。 本年度は、業務の年間予定量を、入院患者数延べ三万六千三百五十四人、外来患者数延べ七万八千百二十人と想定し、これらに見合う収益的収入及び支出をそれぞれ十九億九千十三万二千円に定めようとするものであります。 支出の主な内容といたしましては、職員の給与費及び医療活動に伴う薬品等の材料費並びに企業債利息等であります。 一方、これに見合う収入といたしましては、入院及び外来等に係る医業収益及び一般会計補助金等の医業外収益であります。 また、資本的収入及び支出につきましては、支出額は、一億一千三百八十八万一千円で、その主な内容といたしましては、医療用機器の購入費及び企業債償還金等であり、一方、収入額は、七千五百七十五万五千円で、その主な内訳は、企業債及び一般会計補助金等であります。 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し、不足する額三千八百十二万六千円は、損益勘定留保資金で補てんするものであります。 次に、議案第十九号、平成二十一年度天理市水道事業会計予算についてを説明いたします。 本会計予算は、業務予定量として給水戸数二万二千八百戸、年間総有収水量九百五十八万四千百五立方メートルを見込み、収益的収入及び支出につきましては、収入額及び支出額それぞれ、二十七億四千七百五十三万二千円にしようとするものであります。 支出の主な内容といたしましては、職員給与費、受水費、減価償却費及び企業債利息等であります。 有収水量の大幅な減量は、先の見えない不況による大口需要家の生産調整によるもの、及び先行投資した東部山間地区における企業誘致が不調になっていることなどにより、厳しい経営環境の下に置かれているものであります。 反面、費用抑制には限度があり、この対応に苦慮しているところでございます。 また、資本的収入及び支出については、収入総額を五億七千七百三十万円に定めようとするものであります。 その主な内容といたしましては、配水管布設工事負担金、分担金及び国債償還金等であります。 一方、支出総額を十六億二千六百三十六万九千円に定めようと考えております。 その主な内容といたしましては、浄水施設費、配水管改良工事費、企業債償還金及び国債購入費等であります。 資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額十億四千九百六万九千円は、過年度分損益勘定留保資金等で補てんしようとするものであります。 次に、議案第二十号から議案第三十四号までの十五議案について、説明をいたします。 これらは、いずれも条例の制定及び改廃に関するものであります。 まず、議案第二十号、天理市ボランティアセンター条例の制定についてを説明いたします。 本案は、市民のボランティア活動を支援し、活動に係る情報の収集及び提供及び啓発を行うため、ボランティアセンターを設置し、そのための条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第二十一号、天理市職員定数条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、天理市における行政改革の結果、職員数の削減が進んだことにより、天理市職員条例の規定上の職員数を実数に合わせるため、改正しようとするものであります。 次に、議案第二十二号、天理市特別職の職員の給与に関する条例及び天理市教育委員会の教育長の給与等に関する条例の一部改正について説明をいたします。 本案は、天理市特別職及び教育長の給与について行っている減額措置をさらに延長するために改正しようとするものであります。 次に、議案第二十三号、天理市一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について説明をいたします。 本案は、天理市立病院の医療業務に従事する職員の医療職給料表を適用するため、所要の規定を整備しようとするものであります。 次に、議案第二十四号、天理市一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、天理市立病院の医療業務に従事する職員に医療職給料表を適用することに伴い、当該職員等に係る特殊勤務手当の見直しを行うために改正しようとするものであります。 次に、議案第二十五号、天理市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例の制定についてを説明いたします。 本案は、介護報酬の改定による保険料の上昇分を抑制し、被保険者の負担軽減を図るために交付される「介護従事者処遇改善臨時特例交付金」を管理するため、基金を設置しようとするものであります。 次に、議案第二十六号、大和都市計画事業山の辺第一工区土地区画整理事業保留地処分金基金条例の制定についてを説明いたします。 本案は、大和都市計画事業山の辺第一工区土地区画整理事業に伴う保留地の売払いにより生じた処分金を、同事業の事業費に充てるため、新たに基金を設置しようとするものであります。 次に、議案第二十七号、天理市税賦課徴収条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、行財政改革の一環として、納税証明書交付手数料等について、現行二百円を三百円に改正しようとするものでございます。 次に、議案第二十八号、天理市手数料条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、行財政改革の一環として、住民票の写し等の交付手数料及びその他の証明手数料について現行二百円を三百円に、自動交付機による場合は、二百五十円に改正しようとするものであります。 次に、議案第二十九号、天理市学童保育条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、国の事業見直しにより、児童数七十一人以上の大規模学童保育所の解消が必要となることに伴い、該当施設を分割するため、及び未設置校区へ新たに学童保育所を設置するため改正しようとするものであります。 次に、議案第三十号、天理市人権センター条例の制定についてを説明いたします。 本案は、石上コミュニティセンターと人権啓発課を統合し、新たに天理市人権センターを設置するため、新たに条例を制定しようとするものであります。 次に、議案第三十一号、天理市介護保険条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、天理市介護保険事業計画の見直しにより、平成二十一年度から平成二十三年度までの、第一号被保険者の介護保険料率の改正をしようとするものであります。 次に、議案第三十二号、天理市自転車等駐車場条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、駐車場内に長期間放置された自転車等について、遺失物法の適用が適切でないため、当該自転車等を撤去し、処分できる規定を設けるための改正を行おうとするものであります。 次に、議案第三十三号、天理市中小企業振興対策審議会条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、機構改革に伴い環境経済部商工観光課が商工課及び観光課に分かれるため、所要の規定を整備しようとするものであります。 次に、議案第三十四号、天理市立病院事業の設置等に関する条例の一部改正についてを説明いたします。 本案は、医療法施行令の一部改正等により、患者や地域住民が病状に合った適切な医療機関を選択する支援を行うため、病院が広告できる診療科名等が見直されたことに伴い、循環器科を人工透析内科に改正しようとするものであります。 続きまして、議案第三十五号、市有地の処分についてを説明いたします。 本案は、未利用地財産(天理市嘉幡町二百一番一 外一筆)を光洋サーモシステム株式会社代表梶原道郎に売却するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第三条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第三十六号、天理市名阪高架橋下駐車場の指定管理者の指定についてを説明いたします。 本案は、天理市名阪高架下駐車場に、地方自治法の規定に基づき指定管理者を指定するため、同法第二百四十四条の二第六項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第三十七号、売買代金請求事件に係る調停案の受諾についてを説明いたします。 本案は、御経野地区環境改善事業に伴う代替地未取得者に対する売買代金等の支払請求に関し、奈良簡易裁判所において調停中の本件について調停案の提示があり、これを受諾するため、地方自治法第九十六条第一項第十二号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第三十八号、天理市道路線の廃止及び認定についてを説明いたします。 本案は、道路法第八条及び第十条の規定に基づき、一路線を廃止し、及び二路線を認定したいので、道路法第八条第二項及び第十条第三項の規定に基づき議会の議決を求めようとするものであります。 次に、議案第三十九号、権利の放棄についてを説明いたします。 本案は、山辺広域行政事務組合消防本部(併設天理消防署)庁舎整備事業の財源に充当するため、山辺広域振興基金に対する出資金のうち、三千七百八十二万八十三円の権利を放棄したいので、地方自治法第九十六条第一項第十号の規定により、議会の議決を求めようとするものであります。 以上、意を尽くさない部分も多々あろうかと考えますが、提案の要旨説明を終わらせていただきたいと思います。 何とぞ慎重御審議を賜りますようお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(今西康世議長) 以上で本日の日程は終了いたしましたので、本日の会議はこれをもって散会いたします。 なお、議案熟読のため九日まで休会し、十日午前十時より再開いたします。                      午前十一時十二分 散会...